海産物から農産物、加工品までさまざまな特産物がある兵庫県。これらの特産物は、兵庫県ならではの風土や気候に育まれており、地域の魅力や個性を象徴しています。
全国的にもトップレベルの生産量を誇る特産品としては、播州手延そうめんが挙げられます。たつの市にある資料館「そうめんの里」では、そうめんの歴史を学ぶことができるほか、レストランでは創作メニューも食べられます。海外からも高く評価されている一大ブランドのそうめんです。
淡路市の線香も特、産品として有名です。地場のブランドを名乗るには、製造における10項目の認定基準を設けていて、厳しい品質管理のもとにつくられている製品です。日本のみならずヨーロッパや米国、東アジアなどでも評価を得ています。
兵庫県には酒蔵が多く、古くから品質の高い日本酒をつくってきました。
近年では、若者の日本酒離れも言われていますが、広い年齢層から関心を持ってもらえるような取り組みも行いながら、日本酒の需要回復をねらっています。一方で、海外からの関心は高まっており、日本酒の輸出量は増えてきています。
神戸市では、ケミカルシューズの生産が盛んです。戦後の物資不足の時代に、神戸市でビニールシートを使った靴が考案されて、それがケミカルシューズへと発展したといわれています。
海外への生産地の移転や震災などの要因によって、現在では神戸市で生産を行うメーカーは大きく減少していますが、地元の生産者たちは巻き返しを図るべく、新たな取り組みを行っています。