思わぬ落とし穴にも要注意

兵庫県は近畿地方で最も面積が広く、人口も全国7位です。県の南側に位置する神戸市をはじめ、姫路市、西宮市など数々の大都市を有し、優れた交通網によりそれぞれの行き来、大阪、京都へのアクセスも至便なため、非常に住みやすい県といえます。製造業をはじめとする産業も盛んで、県内の企業への転職を考えている方にとっての好条件が多い県ともいえるのです。しかし、転職する際にはいくつかの注意点があることも覚えておきましょう。
そのひとつに、まず有効求人倍率の低さが挙げられます。

兵庫県の有効求人倍率は1.00。算出方法は、(求人数÷求職者数)ですから、ほぼ同数の状態です。日本全国の数値が1.20から1.30前後であること考えると、物足りない数値です。
次の注意点は、年収が落ちる可能性がある点、物価が国内の他の大都市圏とさほど変わらない点です。兵庫県の年収相場は全国的に見て平均的な水準のため、より高い東京都や大阪府などから転職する場合には、年収ダウンの可能性があります。
かといって物価が安いわけでもないため、生活レベルが維持できるかを熟考する必要があるでしょう。

最後に、どこに住むかによって、生活スタイルの変化が生まれる点です。前述の通り、県南部は交通網が発達し、都市部から移住しても不自由なく暮らせます。一方、さほど発達していない北部ではマイカーの所持が必須です。
ここではデメリットをお伝えしましたが、兵庫県への転職は、ならではの利点もたくさんあります。この注意点を参考にした上で、より良い転職先を選んでください。